e.g.掲載日: 2020年1月17日11:41
AIによって児童虐待相談対応をサポート
- 教育、
- 意思決定支援、
- 予測、
- 実施企業
- 社内開発
- 技術提供
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 目的
- 児童虐待相談のサポート
- 概要
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所は児童虐待対応相談システムを開発し迅速な意思決定を支援
- 効果
- 虐待相談対応業務の効率化, 意思決定支援
- 課題/背景
- 虐待相談対応業務では、セキュリティー面での配慮から紙を使った情報管理が中心で、職員間や関連機関間での情報共有には電話やメール、ファックスなどが使われてきた。そのため、調査内容を記録するには児童相談所に戻らねばならず、情報共有は互いに電話をかけたり、不在の時は電話をかけなおしたりといった付加的な業務が発生している。限られた児童福祉司によって、増え続ける虐待相談に対応していく上で、情報管理・共有方法の改善は喫緊の課題であった。
- 実施内容
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所は、三重県が、県内の児童相談所で蓄積してきた約6,000件の紙媒体で記録されてきた情報のうち、児童の年齢や性別などの基本情報と虐待リスクのアセスメントデータをデジタルデータ化。このデジタルデータを用いて、虐待の重篤度、将来的な再発率、一時保護の必要性、対応終結までに要する日数といった指標を瞬時に予測し提示する機能などをもつ業務支援システム、タブレット端末用アプリ「AiCAN(Assistance of intelligence for Child Abuse and Neglect)」を開発した。
- 結果
- 三重県の2つの児童相談所での実証実験を通じて、虐待相談対応業務の効率化が進むのか、また過去の知見をAIを用いながら活用することで、意思決定の仕方や内容に改善があるのかを検証する。それにより、今回開発したこれまでにない新しいシステムが、児童虐待事案に対する支援の質の向上にどの程度寄与できるかを検討している段階。
- e.g.掲載日 2020年1月17日11:41
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