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e.g.掲載日: 2020年5月27日16:27
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画像認識を用いてイノシシによる農作物被害の低減・作業員の負担軽減

  • 政府/行政、
  • 社会問題の解決、
  • 画像認識/画像生成、
実施企業
熊本県高森町
技術提供
富士通株式会社
目的
鳥獣による農作物被害の低減
概要
富士通株式会社は、画像認識技術や自動通知機能を活用して、鳥獣による農作物被害に苦しむ自治体のイノシシの雌や成獣のみを効果的に認識し捕獲することで、農作物被害を低減
効果
成獣や雌の捕獲率の向上,罠の見回り・監視業務の負担軽減
課題/背景
鳥獣による農作物の被害は年間約200億円前後となり、深刻な問題となっている。高齢化に伴う量子の減少から、鳥獣(特にイノシシ)の捕獲は箱罠で行われている。箱罠は食べ物で柵の中に誘い込み捕獲する方法で、危険は少ないが、毎日の見回りは必須。そのため、見回り作業の負担軽減は求められていた。また、イノシシの数は年々増加しているため、成獣や雌を効果的に捕獲することが求められていた。
実施内容
富士通株式会社は、まず赤外線センサーで鳥獣を検知し、監視カメラを作動させ、次にAI画像解析により成獣か否かを判別し、事前に設定した大きさ以上であれば、箱罠が自動で閉塞するシステムを開発した。その後、捕獲通知や画像が自治体に通知される。
結果
本システムの導入により、毎日見回りをする必要がなくなり、作業者の負担が軽減されただけではなく、箱罠の周囲に人間の匂いが付かず、イノシシを誘い込みやすくなったという利点もある。実際にシステム利用後、成獣の捕獲率は以前の43%から65%まで向上した。そして、直方市では被害額が15%低減した。さらに、イノシシの生態について以前より分かるようになり、効果的な捕獲方法が確立されることが期待される。
参照元URL
https://www.fujitsu.com/jp/about/resources/case-studies/trends/cs-201707-takamori-nogata.html
  • e.g.掲載日 2020年5月27日16:27
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