e.g.掲載日: 2019年12月4日11:29
ウイルス除去フィルターの製造工程にAIを導入して品質安定化のための因子特定に貢献
- 製造、
- 品質管理、
- 情報検索/探索、
- 実施企業
- 旭化成メディカル株式会社
- 技術提供
- 株式会社スカイディスク
- 目的
- 生産条件と製品品質の因果関係解明と故障予知
- 概要
- 旭化成メディカル株式会社は、株式会社スカイディスクのAIをフィルター工場に導入し生産条件と製品品質の因果関係の解明を目指す
- 効果
- 生産品質の因子特定
- 課題/背景
- バイオ医薬品からウイルスをろ過するフィルターの製造において、穴の大きさが不均一でばらつきが大きいと製品として成り立たないという問題があった。生産条件製品因子の最適化や、製造条件と品質との因果関係について技術者たちは探索していた。しかし、無数の生産条件からの経験則による各々の寄与率への定量化が難しく、手探りな状態だった。 生産条件(インプット)に対する製品(アウトプット)のデータを保有していたため、因果関係を紐解きたいと考えていた。
- 実施内容
- 旭化成メディカル株式会社は、品質や性能のばらつきが出ない条件の作り込みや設定を目指し、また不良品が発生する件数自体を抑えるために、製品の製造工程に株式会社スカイディスクのAIを導入した。収率やスピードをあげるのではなく、あくまで品質の安定性を目指した。PoCでは100弱の因子のなかで、制御可能なものと数値としてのみ取得しているもののどれがばらつきに影響しているかを分析した。
- 結果
- 現場で当たりをつけていた因子以外にまだまだ因子が隠れていることが判明。また、既存の因子の寄与率を足しても100%にならず、もっと厳密に制御する必要がある因子が存在することに気付けた。まだまだデータ数が足りないため、品質のばらつきに影響しているパラメータのうち、より寄与率が高いものを明確に特定できなかったが、今後、不足している情報を取得できるような設備投資をする予定。
- e.g.掲載日 2019年12月4日11:29
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